今月29日に兵庫県立芸術文化センター神戸女学院小ホールで「西宮三曲協会主催の西宮さくら邦楽コンサート」があるので、今年に入ってから真面目に喘息の薬を飲んでます。
お陰で少し吹きやすくなってきたような気がするのでほっとしているところです。

コンサートでは1尺6寸管を吹くのですが、ちょっと息の調子が良くなったらすぐに遊ぶ悪い癖があるので、久しぶりに「甲童管」を出してきて吹いてます。
大久保交童作と聞いてますが「甲童印」もあるようです。


この1尺8寸管は昭和56年頃に近藤慈盟さんからいただいたものです。
当時、松村蓬盟先生のところに時々習いに来られていた方で合奏研究会でよくお会いして話をしていたご縁だと思います。

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甲童銘一尺八寸管

私の力量では乙ロが全く鳴らせないので本当に私を鍛えてくれた竹なのです。
所謂「ロを捨ててレを取る」タイプの尺八のようです。
音色がとても良いのですが舞台では乙ロを全く操ることが出来ないので、普段の演奏では一城管を使っていますが、私にとって甲童管は永遠の課題である存在なのです。

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甲童印

甲童管を吹きこなすには私は色んなものを捨てることが必要だと思います。

もう終活人生なのでそろそろ真剣に甲童管が吹けるように捨てることに取り組まないと残りの人生で間に合わないです。