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昨日、「ジェシー逅盟尺八リサイタル」が無事に終わり、今日は家で久しぶりに身体を休めています。

昨日は、本当にしっかりと稽古を積み重ねて臨んでくれましたので、全曲暗譜でしたが、1曲目の鹿之遠音が済んですぐに客席に行き、終曲まで聴きましたが、手に汗握ることもなく、安心して演奏を楽しみました。
リハーサルの時に少しピッチやタイミングで細かい注文をつけましたが本番ではきちんとこなしてくれました。

プログラムの解説も私が頼まれましたので、ジェシー自身の挨拶以外は私が書きました。
こと細くはもちろん書きませんが、この狭い邦楽の世界で、都山流から琴古流に変わるというのは本当に大変なことでしたが茅原先生のご理解とご協力のお陰で今日まで来ることが出来たと心から感謝申し上げます。

都山流時代にはいつも挨拶して声を掛けてくれていた人でも、私に入門してからは、挨拶しても無視される方もいると聞いていますし、わざわざ呼び出して居酒屋で茅原先生とジェシーに対して「なんで吉村蒿盟のところなんかに行くんや、アホかお前は!、あんなボー吹きの下手くそな奴のところなんかすぐにやめろ!」と酒席とはいえ罵倒した方もおられます。私もよく知っている方でしたのでジェシーも私もかなりのショックでした。

流派を問わず、ジェシーは入門以来「なんで吉村蒿盟なんか選んだんや!」という詰問を何十人から定番の質問として受けてきました。
私自身はその話を聞く度に私の力不足と不徳を自分自身に言い聞かせて、自身の研鑽のエネルギーに変えて来ました。
もちろんですが、都山流の先生方で以前と変わらない愛情ある声掛けをジェシーにしてくれる方もおられます。感謝しております。

私自身、罵倒先生の言うように本当に下手だと思っております、まだまだこれから本当の力をつけていかないとダメなレベルだと思っております。

しかしながら、私はどちらかと言えば教えるのが好きな方なので、天才的な方にはないかも知れない、不器用故に出来る教え方もあると思っていますので、これからも塾生の皆さんをしっかりと教えていきますし、ジェシー逅盟には、薫習庵のネクストリーダーとして、演奏技術だけではない部分に力点を置いて厳しく指導していくつもりでありますので、皆様方には今後共ご理解のほど宜しくお願い申し上げます。

プログラムの中「初リサイタルに寄せて」は、そんな背景を浮かべながら書きました。稚拙な文章ではありますが再掲させていただきます。

下の写真は、中央は昨日お裾分けでいただいた花です。左右の百合の花は先日私の演奏会でいただいたものですが、実は片方は以前から我が家にあった造花の百合です。
左右の百合のどちらが本物でどちらが偽物かわかりますでしょうか?
よく出来ていますね。何の道にもマイスターがいます。


「初リサイタルに寄せて」

 本日は、ジェシー逅盟の初リサイタルにご来場賜り厚くお礼を申し上げます。
 ジェシー逅盟は、平成26年に私の主宰しております薫習庵に入門しました
尺八を始めて5年で都山流尺八師範試験に全国第2位で合格した彼女は、更に琴古流を学びたいということで、都山流尺八の師匠である茅原山師のご理解の下、一緒に私の稽古場を訪ねてくれまして、入門しました。
 さて、入門後、専門家を目指したいという彼女には、早速に非凡なものを感じましたので、入門3年目には初ライブを、そして4年目には初リサイタルを開催しようという目標を立てて、相当にハードなレッスンを重ねてきました。
 竹盟社師範免状取得に際しては、薫習庵の名前を継承したいと言ってくれましたので「京都薫習庵」を設立し、今後とも一緒に学びながら演奏活動を続けていくこととなりました。私にとりまして本望外の喜びでありました。
 今後は、様々な曲にも挑戦させて参りますが、先ずは、地歌筝曲をしっかりと合奏できる力をつけて、糸方の先生方から大事にしてもらえる演奏家になって欲しいとの願いから、今回は、古典から若菜、新青柳の難曲・大曲を選びました。
 何ぶんにも経験が短いため、まだまだ未熟なところは多々ありますが、皆様方には温かくジェシー逅盟をお見守りいただき、今後ともより一層のご指導ご鞭撻の程、心より伏してお願い申し上げます。
                        吉村蒿盟